ピザやパスタに欠かせないハーブ、オレガノ。
乾燥ハーブとして売られているイメージが強いですが、実は家庭でも簡単に育てられるハーブです。そして、乾燥でないオレガノの香りは別格です。
日当たりと風通しのよい場所を選べば、ベランダでもプランターひとつで十分。
この記事では、オレガノの育て方を簡単3ステップでわかりやすく解説します。

栽培開始までの3ステップ
Step 1. 苗を選ぶ
オレガノには、料理に向くもの・観賞用に向くものなど、いくつかの種類があります。
まずは育てやすく香りのよいスイートオレガノがおすすめです。
オレガノの種類と特徴
苗を選ぶ2つのポイント
- 茎がしっかりしているもの
→ 弱々しいものより、太くまっすぐ伸びている苗を。 - 葉色が鮮やかでツヤがあるもの
→ 黄ばんでいる葉は避けましょう。
Step 2. 資材をそろえる
オレガノはハーブの中でもとても育てやすく、必要なものも少なめです。
- プランター(深さ15cm以上・横幅30cm程度)
- 鉢底石
- ハーブ・花用培養土(もしくは 赤玉土小粒と腐葉土を6:4)
- 緩効性肥料(少量でOK)
- 苗
💡 ポイント
オレガノは乾燥を好むため、水はけのよい土が大切です。
市販の「ハーブ用土」はどれもそのような仕上げになっているので、どれを選んでも失敗は少ないです。
Step 3. 植え付けと配置
- プランターの底に鉢底石を入れ、土を7分目まで。
- 苗をポットから外し、根鉢を軽くほぐして植えます。
- 根元をしっかり押さえ、植え付け後にたっぷりと水を与えましょう。
💡 コツ
オレガノは根の張りが強いため、1つのプランターに1株。
同じプランターに複数植える場合も詰めすぎずに株間を20cmほど空けるのがポイントです。
栽培と管理のコツ
水やり
乾燥気味を好むので、土の表面が乾いたらたっぷり与える程度で十分です。
湿りすぎると根腐れの原因になるため、受け皿に水を溜めないようにしましょう。
冬は与える量を控えめにしましょう。
日当たり
日当たりと風通しのよい場所に置くことで、香りが濃くなります。
真夏は強い日差しで葉が焼けることがあるため、半日陰に移動してもOKです。
追肥
春と秋に1回ずつ、緩効性肥料を控えめに与えます。
肥料を与えすぎると香りが薄くなるので注意。
収穫と剪定
収穫は6〜9月頃がベストシーズン。
花が咲く前が最も香りが強く、料理にもおすすめです。
- 収穫の仕方:茎の先端を5〜10cmほど切り取る。
- 剪定のコツ:刈り取ったあとに脇芽が出てくるので、株がどんどん茂ります。
- 乾燥保存:風通しの良い日陰で1週間ほど吊るすと、ドライオレガノが完成。
💡 コツ
花を咲かせすぎると株が弱るので、花穂を早めに切り戻すのがポイントです。
それ以外の季節でも、少量であれば収穫可能です。
まだ株が小さかったり、元気がないようであれば、収穫は控えましょう。
冬越しと株の整理
寒さに比較的強いオレガノですが、冬は地上部が枯れます。
春になると根元から新しい芽が出てくるので心配いりません。
- 冬の間は水やりを控えめに。
- 地上部が枯れたら、根元から3cm程度で刈り込みましょう。
- プランターは軒下や室内の日当たりで管理を。
東北以北の寒さの厳しい地域は、寒さ対策で冬の間は屋内の窓辺に移動したほうがいいです。
その他地域でも、1年目の小さな株や弱っているように感じられる場合は同様です。
私も今年の冬前に、黒斑病の対処で切除を行ったため、室内に移動させました。

オレガノの種類と特徴
| 品種名 | 特徴 | 香り・用途 |
|---|---|---|
| スイートオレガノ | 香りが穏やかで育てやすい。家庭菜園向け。 | ピザ、トマトソース |
| ワイルドマジョラム(野生種) | 香りが強く、ハーブティーにも。 | 肉料理、ティー |
| ゴールデンオレガノ | 黄色い葉が美しく、観賞用にも人気。 | 寄せ植え・観葉 |
| グリークオレガノ | 香りが濃厚でプロの料理人にも人気。 | 地中海料理全般 |
💡 家庭菜園向けおすすめ
料理メインなら「スイートオレガノ」、彩りも楽しみたいなら「ゴールデンオレガノ」がおすすめです。
まとめ
オレガノは育てやすく、剪定を繰り返すことで何年も楽しめる多年草。
挿し木で増やすこともできます。
料理に香りを添えるだけでなく、寄せ植えやハーブリースにも活躍します。
日当たりと水やりのバランスに気をつけながら、
おうち時間に「摘みたてオレガノの香り」を取り入れてみてください。


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