にんにくを育てるときに迷うのが、「どの品種を選べばいいの?」という点。
ホームセンターにはいくつかの種類が並んでいますが、ラベルに書かれた「寒地系」「暖地系」「早生」「晩生」……などの言葉がよく分からない、という人も多いはずです。
この記事では、家庭菜園初心者にも分かりやすく にんにくの品種を大きく「寒地系」と「暖地系」に分類し、それぞれの特徴・味わい・栽培のコツ をまとめて紹介します。
記事後半には 違いがひと目でわかるまとめ表 も用意しています。
これからにんにくを育てたい人はもちろん、すでに植え付けた人の「これは寒地系?暖地系?」という確認にも役立ちます。
寒地系にんにくとは?(ホワイト六片など)
寒地系にんにくは、北海道や青森など 寒冷地での栽培に適した品種 の総称です。
代表的なのは「ホワイト六片」「福地ホワイト六片」などで、スーパーで見かける一般的な国産にんにくの多くがこのタイプです。
特徴
- 粒が大きく揃いが良い
- 十分な寒さがある地域でよく育つ
- 味は 濃厚で香りも強め
- 収穫量はやや少なめ、しかし品質は高い
栽培のポイント
寒地系は「冬の寒さ」が生育に必要です。そのため、
暖かい地域では球が太りにくい ことがあります。
・関東以北 → とても育てやすい
・近畿以西 → 可能だが、少し小さくなりやすい(寒さ不足)
暖地系にんにくとは?(上海早生・平戸など)
暖地系にんにくは、九州・四国・中国地方などの 温暖な地域で育ちやすい 品種です。
代表は「上海早生」「平戸早生」「嘉定(かてい)にんにく」など。
特徴
- 寒さが苦手で 温暖地でもよく太る
- 粒はやや小ぶりだが数が多い
- 収穫量が多く、家庭菜園でも扱いやすい
- 味はマイルドで、香りも控えめ
栽培のポイント
寒さに弱いため
寒冷地の場合は防寒対策が必須 です。
寒地系と暖地系の違いがひと目でわかる比較表
| 種類 | 寒地系にんにく | 暖地系にんにく |
|---|---|---|
| 代表品種 | ホワイト六片、福地ホワイト六片 | 上海早生、平戸早生、嘉定にんにく |
| 粒の大きさ | 大粒でそろいやすい | 小〜中粒、多片 |
| 味・香り | 濃厚で香りが強い | マイルドで香り控えめ |
| 収穫量 | やや少なめ(高品質) | 多めで育てやすい |
| 適した地域 | 北海道・東北・関東北部など寒冷地 | 九州・四国・中国地方など温暖地 |
| 寒さへの強さ | とても強い | やや弱い |
| 暖かい地域での栽培 | 球が小さくなりやすい | 問題なく育つ |
| 冷涼地での栽培 | よく育つ | 防寒が必要 |
品種選びのポイント|どっちを育てるべき?
① 住んでいる地域で決める
にんにくがよく育つかは 気温や積算寒度 が大きく関わります。
- 寒地(北海道~関東北部)
→ 寒地系が最適 - 中間地(関東南部〜東海〜関西)
→ どちらも育つが、寒地系は小ぶり傾向
→ 暖地系が安定 - 暖地(中国・四国・九州)
→ 暖地系がよく育つ
→ 寒地系は球が締まりにくい
② 味や香りで選ぶ
料理好きな人は「味の方向性」も参考に。
- 濃厚な香り・ホクホクした食感 → 寒地系
- やや軽めで料理に馴染みやすい → 暖地系
どちらも美味しいので、育て比べるのも楽しいです。
③ 初心者は「暖地系」が育てやすい
暖かすぎても、寒すぎても失敗しにくいのが暖地系。
家庭菜園では育てやすく、収穫量も安定します。
人気の代表品種紹介(初心者向け3種)
● 福地ホワイト六片(寒地系)
国産にんにくの代表格。
香りが強く、粒が大きく、料理の満足度が高い。
● 上海早生(暖地系)
家庭菜園で育てやすく、収穫量も多い。
ややマイルドで日常使いに向く。
● ジャンボにんにく(※ユリ科・厳密には別種)
見た目は巨大だが、実は「岩津ねぎ」に近い種類。
にんにくより香りが弱く、使い勝手は独特。
「大きいにんにく」と思って買うと用途が少し違うので注意。
まとめ|栽培する地域に合わせて、最適な品種を選ぼう
にんにくは品種によって、育つ地域も味わいも大きく異なります。
失敗せずに育てたい人は、まず 寒地系なのか暖地系なのか を確認するのが一番大切です。
- 寒い地域 → 寒地系
- 温暖な地域 → 暖地系
- 初心者 → 暖地系がおすすめ
自分の住んでいる地域・好みの料理の味わい・育てたい楽しさに合わせて、ぜひいろんな品種にチャレンジしてみてください。


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