コンパニオンプランツとは?野菜を「相性のよい植物」と一緒に育てて元気にする方法

家庭菜園の基本

家庭菜園していると「コンパニオンプランツ」という言葉に出会うことがあります。
これは、相性のよい植物同士を近くで育てることで、病害虫予防・生育促進・風味アップなどの良い効果を得る栽培方法です。

農薬に頼らず、家庭菜園でもすぐ実践でき、
ついでに新たな種類の栽培もできるという魅力があります。
少し栽培に慣れてきた初心者の方にもおすすめです🌿

今回は、実際に効果を実感しやすい組み合わせを中心にご紹介。
どういった効果があるか、またコンパニオンプランツの注意点について学んでいただけます。
それでは早速、見ていきましょう。


トマト × バジル|定番で最強のコンビ

効果

  • バジルが害虫(アブラムシ・ハダニ)を遠ざける
  • トマトの風味が良くなると言われている
  • 生育スピードの相性が良い

植え方のコツ

  • トマトの株元のそばに、離しすぎず近づけて植える
  • 栽培環境が似ているので管理が楽
  • 収穫期も同時期

初心者ポイント
コンパニオンプランツは違う植物を同じ範囲に植える都合上、
管理が難しくなることもありますが、トマト×バジル は
栽培環境、収穫期、生育速度がかなり似ているので、初心者でも簡単です。

トマトの苗を高く育てている場合は、バジルの植える位置を
太陽が当たるように意識して決める必要があります。


ナス × ニンニク|病害虫対策に強いコンビ

効果

  • ニンニクの香りがコナジラミ・アブラムシの忌避に効果
  • 殺菌作用によりナスの病気を抑えやすい

植え方のコツ

  • ナスの株の外側にニンニクを点在させるように植える
  • 苗の定植時にニンニクは芽出しを軽く進めておくと効果UP

初心者ポイント
ナスは病害虫が出やすいので、ニンニクを組み合わせると予防の安心感が高まります。

ニンニクの収量も意識するならば、ナスとニンニクの株間に一定のスペースが必要になり、
ある程度の広さが求められる点は注意です。


キャベツ × カモミール|甘み・旨みの向上が期待

効果

  • カモミールの香りが害虫を寄せつけにくくする
  • キャベツの甘みが増すといわれている

植え方のコツ

  • カモミールはキャベツの株間に植えるとベスト
  • 丈が伸びすぎる時はこまめに刈り込み

初心者ポイント
キャベツは虫がつきやすいので、無農薬栽培チャレンジに向いている組み合わせです。
カモミールは近くの作物の風味改善「プラントドクター」としても知られ、
汎用性が高く、生命力もあり、育てやすいです。


そのほかのおすすめ組み合わせ一覧

野菜相性が良い植物効果
きゅうりネギ類つる割病予防
とうもろこしかぼちゃ土の保湿/害獣避け
レタスパクチーアブラムシ予防
いちごボリジ受粉促進/生育改善

困った時は 香りの強いハーブ × 虫がつきやすい野菜 を組み合わせると失敗しにくいです。


相性の悪い組み合わせも知っておこう

コンパニオンプランツには良い組み合わせがある一方、
相性が悪い“避けた方がよい組み合わせ”も存在します。

組み合わせ理由
トマト × ジャガイモ病害がうつりやすい
人参 × セロリ栄養競合により生育不良になりやすい
玉ねぎ × 豆類根圏の相性が悪く、生育が落ちやすい

迷ったら、同じ科の野菜を近くに植えすぎないと覚えておくと安心です。


まとめ|家庭菜園の強い味方になるコンパニオンプランツ

コンパニオンプランツは、

  • 病害虫の予防
  • 風味の向上
  • 生育の助け合い

など、家庭菜園をぐっと楽しくしてくれる方法です。

難しい知識は不要で、
相性の良い植物を近くに植えるだけで効果が期待できるので、初心者さんにもおすすめ。

まずは
✔ トマト × バジル
✔ ナス × ニンニク
✔ キャベツ × カモミール
の3セットがおすすめ。

「育てやすさ・収穫量・味」すべてに良い変化を感じられるはずです。
興味が広がれば、さらに詳しく調べて見るのもおすすめです。

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