いちじくの種類を解説|甘い、育てやすい、珍しい、目的別に紹介

ハーブの育て方
スポンサーリンク

いちじくには多様な品種があり、それによって、
甘さ・果実の大きさ・育てやすさ・収穫時期 が大きく異なります。
自分の状況や目的に合った品種を選ぶことは、日々の楽しさ や 収穫時の嬉しさ につながります。

「どれを選べばいいのかわからない」
「初心者向けの品種を知りたい」

そんな方向けに、この記事では
“いちじくの種類”とその特徴をわかりやすく解説 します。
早速見ていきましょう。


収穫時期で分ける3種

いちじくの品種は、収穫の時期 によって3つに分類されます。


夏果専用

  • 6~8月収穫
  • 大ぶりで、あっさりしたものが多い
  • 剪定の際に注意が必要

いちじくは実の質を良くしたり、病気の予防のために、剪定を行います。
夏果は2年目の枝に実をつけるため、剪定の際にその年の枝を残すよう注意が要ります。

秋果専用

  • 8~11月収穫
  • 味が濃厚で、ねっとりした品種が多い
  • 収量が多い

夏果に比べて、小ぶり・濃厚・ねっとりなものが多く、
収量や剪定の簡単さから、初心者におすすめです。

夏秋兼用種

  • 夏と秋に2回収穫できる
  • 管理がやや難しい
  • 樹勢管理・剪定が重要

名前の通り、どちらの時期にも収穫できるので、1苗で楽しめる期間が長いのが魅力。
性質も夏果と秋果、両方を引き継いでいるので、剪定などの管理の難易度が少し上がります。


品種による「育てやすさ」の違いまとめ

項目時期育てやすさ珍しさ
桝井ドーフィン兼用さっぱり
ブラウンターキー兼用濃厚
ビオレドーフィン濃厚
ビオレソリエス濃厚
ホワイトゼノア兼用さっぱり
バナーネ兼用さっぱり/濃厚
ザ・キングさっぱり
ゼブラスイート甘め

品種ごとの詳しい違い―味・収穫時期・育てやすさ

いちじくは見た目が似ていても、
味・収穫タイミング・樹の性質・管理のしやすさ に大きな違いがあります。

ここでは、家庭菜園で人気の品種を中心に、
「どんな人に向いているか」まで含めて詳しく解説します。


桝井ドーフィン|育てやすい定番品種

特徴

  • 日本で最も普及している品種
  • 樹勢が非常に強く、生育が安定
  • 果実は大きい

味・食感

  • 甘さと酸味のバランスが良い
  • 生食・加工どちらにも向く

収穫時期

  • 夏果:6〜7月
  • 秋果:8〜10月

こんな人におすすめ

  • 初めていちじくを育てる
  • 兼用種を育てたいが、失敗したくない
  • 食べ慣れたいちじくが好き

ブラウンターキー|寒冷に強くコンパクト

特徴

  • 耐寒性が強い
  • 果皮が丈夫で裂果しにくい
  • 兼用種だが、秋の収量が特に多い
  • コンパクトに育てられるので、鉢植えにも向く

味・食感

  • 甘さが濃い
  • ねっとり

収穫時期

  • 夏果(6~7月)
  • 秋果(8〜10月)

こんな人におすすめ

  • 管理をできるだけ楽にしたい
  • 濃厚系が好き

ビオレドーフィン|大ぶりでジューシー

特徴

  • 1つ100~150gと大ぶりの実がなる
  • 樹勢が非常に強く、生育が安定
  • 収量がかなり多い

味・食感

  • 甘みが濃い
  • ジューシー
  • 皮が薄い

収穫時期

  • 6〜7月

こんな人におすすめ

  • たくさん食べたい
  • ジューシーなタイプが好き

ビオレソリエス|希少で美味

特徴

  • 「幻の黒いちじく」と呼ばれる希少な品種
  • 実は小ぶりで収量も少ない
  • 耐寒性が低めだったり、実が落ちやすいなど、栽培が難しい

味・食感

  • 甘さが濃い
  • ねっとり
  • フルーティーな香り

収穫時期

  • 9〜10月

こんな人におすすめ

  • 大変でもおいしいものを食べたい
  • 濃厚系が好き
  • ある程度の栽培スペースがある

ホワイトゼノア|味を楽しみたい人向け

特徴

  • 耐寒性が強い
  • 樹勢はやや穏やか
  • 管理が楽ながら、丈夫で育てやすい
  • 緑黄色の実

味・食感

  • 甘みはさっぱり
  • フルーティーな香り
  • 皮が薄い

収穫時期

  • 7月上旬
  • 8〜10月

こんな人におすすめ

  • さっぱりしたタイプが好き
  • 簡単にちょっと珍しいものを育てたい

バナーネ(ロングドゥート)|コンパクトに育てやすい

特徴

  • 果実が少し細長い形
  • 夏果と秋果の違いを楽しめる
  • 夏果は280g程とかなり大きい

味・食感

  • ねっとり系で、種のプチプチも楽しめる
  • 夏果は大ぶりでさっぱり
  • 秋果は中程度の大きさでかなり甘い

収穫時期

  • 6月下旬~7月
  • 8〜10月

こんな人におすすめ

  • 兼用種の特徴を目いっぱい楽しみたい

ザ・キング|夏向け

特徴

  • 緑色
  • 大ぶりの実
  • 劣果しづらい
  • ドライフルーツにも向く

味・食感

  • 甘みは程ほど
  • 酸味もあってさっぱり
  • 滑らかな舌触り

収穫時期

  • 6月下旬~7月上旬

こんな人におすすめ

  • 酸味のあるさっぱりしたタイプが好き
  • 冷やして食べることが多い

ゼブラスイート|ユニークな見た目

特徴

  • 緑と黄の縞模様が特徴的
  • 模様が薄まってからが食べごろ
  • 耐寒性がないので、鉢植えの場合、室内管理をすることも

味・食感

  • 甘め
  • トロッとした質感

収穫時期

  • 9〜10月

こんな人におすすめ

  • 栽培途中も楽しみたい
  • 甘みを強く感じたい

まとめ

いちじくは丈夫な果樹ですが、
品種によって育てやすさには差があります。

家庭菜園では、好みの品種を育て食べられるのが魅力です。
自分の求める味わいや目的と育てやすさの両面から検討しましょう。

育てていてテンションが上がりつつ、管理が億劫にならない範囲のもの、
今日紹介した中から見つかれば、幸いです。

コメント