ハーブを育てようと思ったとき、「どのくらい水をあげればいいの?」「肥料って必要なの?」という疑問を持つ方は多いと思います。特に鉢植え栽培では、水やりと肥料の加減がハーブの元気を左右します。今回は、私が実際に鉢植えで育てているローズマリー、マジョラム、オレガノ、ニンニク、フェンネルを例に、初心者向けにポイントをまとめました。

水やりの基本 ― 「乾いたらたっぷり」が合言葉
鉢植えのハーブは、地植えよりも乾きやすく、特に夏は注意が必要です。とはいえ、常に湿っている状態も根腐れの原因になります。
**基本は「土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとあげる」**ことです。
ローズマリーやオレガノなどの地中海原産のハーブは、乾燥に強く過湿を嫌います。朝、土を軽く触って乾いていれば、その2-3日後に水やりのサイン。夕方や夜に与えると蒸れて病気の原因になるため、朝の水やりが理想的です。
一方で、フェンネルやマジョラムは先の2種よりはやや水分を好みます。乾かしすぎると生育が鈍るため、土が乾いたと気づいたら、その時に水をやりましょう。夏場は、葉のしおれを見逃さないようにしましょう。
また、フェンネルの種やニンニクの球根の発芽前は少し特殊で、発芽するまでは土が乾かないように常に湿り気を確保します。とはいえ、水を与えすぎると、球が腐りやすくなるので、水をやると言うより、湿らせる程度に留めるようにしましょう。私は霧吹きを使用していました。

肥料の基本 ― 多すぎず
ハーブは基本的に肥料をあまり必要としません。肥料の与えすぎは、香りが弱くなったり、葉がやわらかく徒長したりする原因になります。
目安としては、植え付け、植え替え時に緩効性肥料を与える程度で十分です。
肥料の種類は様々ですが、今回のリストに載っているハーブ達は全て緩効性肥料で十分です。
- ローズマリー・オレガノ・マジョラム
→ 少なめでOK。多肥にすると香りが薄くなります。
→ 植え替え時に元肥を混ぜておけば、追肥はほぼ不要です。 - フェンネル
→ 生育期(春〜初夏)に1回液体肥料を与えるとよく育ちますが、必須ではありません。 - ニンニク
→ 追肥が必須。12月と2月に1回ずつ追肥を行います。
→ 球から離れた位置に置き、過剰な栄養で腐らないように注意しましょう。
鉢植えでのポイントまとめ
- 水やりは朝、土の乾き具合を確認してから。
- 鉢底から流れ出るくらいしっかりあげる。
- 肥料は与えすぎない。香りが薄くなる原因に。
- 季節と生育ステージに合わせて水・肥料の量を調整する。
おわりに
ハーブの栽培は、毎日の観察がいちばんのコツです。葉の色やしおれ具合を見て、少しずつ加減をつかむことで、ぐっと元気に育ってくれます。
今回紹介した内容を意識すれば、ローズマリーもフェンネルも香り豊かに、長く楽しむことができます。


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