ハーブの剪定と収穫のコツ

ハーブの育て方

初心者が家庭菜園でハーブを育てていると、
「いつ剪定・収穫をしていいのか?」「どこを切っていいのか」と悩むことがあると思います。
今回は、鉢植えで育てているローズマリー、オレガノ、マジョラムを例に、剪定と収穫の基本をまとめました。

なぜ剪定が必要なのか

ハーブを健康に育てるには、定期的な剪定が欠かせません。
剪定を行うことで風通しが良くなり、蒸れや病気を防げます

また、剪定後に切り口から新しい枝が複数出て、株が若返り、収量が増える効果もあります。
放っておくと木質化して香りが弱くなるため、定期的に整えるのがおすすめです。

剪定のタイミング

初めの剪定の目安は、枝が10〜15cmほどに伸びた頃。ローズマリーは比較的成長がゆっくりですが、オレガノやマジョラムは早いペースで伸びます。

剪定の適期は植物にとって良環境の春から秋にかけて。冬場の剪定は株への負担が大きいため、軽く形を整える程度にしておきましょう。

剪定の方法

  • 若い枝部分を選ぶ
  • 茎の節の少し上をカットする
  • 外側の枝から順に切ると形が整いやすい
  • 清潔なハサミを使う

切る際には、木質化していない若い枝部分を選びます。まだ、生命力のある若い部分は切ることで、その切り口からまた新たに枝を伸ばします。
木質化した部分からは、新たに生えてこず、ただ減るだけになります。ハーブが大きく育ち、混みあってきた場合には、減らすために切ってもいいです。

切った枝はそのままキッチンで使えます。数日以内に使わない場合は、風通しの良い場所で束ねて吊るすと、ドライハーブにすることもできます。

ローズマリーで一例。写真中央の緑と茶色の境目、葉の生え際の上部で切ります。

収穫のコツ

収穫のタイミングは「香りが最も強いとき」。日中よりも、朝の早い時間に収穫すると香り成分が逃げにくいです。
実際に午後以降に香りを嗅ぐと、あまり感じられなかったです。

ローズマリーにオレガノ、マジョラム。いずれも肉や魚、バターと相性のいいハーブです。
これらを加えるだけで、一気にフランス料理の装いになります。

鶏とローズマリーの蒸し煮

剪定後のケア

剪定後は、株が新しい芽を出すためのエネルギーを使います。そのため、軽く水を与え、直射日光を避けた場所で1〜2日休ませてから通常の管理に戻しましょう。

まとめ

剪定は「切る」ことよりも「育て直す」ための作業です。こまめに整えることで、ハーブは香りよく元気に育ちます。収穫後、料理で楽しんだら、次の新芽を楽しみにしながら、日々の手入れを続けていきましょう。

次回

次回の記事では「鉢植えハーブの冬越し準備」をテーマに、冬に向けた管理のコツを解説します。
ハーブを枯らさずに春まで元気に育てるためのポイントを、初心者の方にも分かりやすくまとめますので、ぜひご覧ください。

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