ベランダや庭で育てたハーブ。時によく育ち、せっかく収穫しても、一度に使いきれずにしおれてしまうことはありませんか?
この記事では、そんなときの保存方法「冷凍」「乾燥」「オイル漬け」の3つの方法を中心に、
ハーブの香りと風味を長持ちさせるコツを紹介します。
少しの工夫で味わいを保てる方法です。
たくさん採れた時は、お好みの方法で一気に仕込んで長く楽しみましょう。
それでは早速、紹介していきます。

冷凍保存:香りをそのまま閉じ込める
冷凍保存は、フレッシュな香りをできるだけそのまま残したいときにおすすめです。
ハーブを水洗いしてしっかり水気を拭き取ったあと、葉だけをちぎってフリーザーバッグへ。
空気を抜いて平らにし、冷凍庫で保存します。
小分けにしたい場合は、刻んだハーブを製氷皿に入れ、少量のオリーブオイルや水を加えて凍らせる方法も便利です。
料理に使う際は、凍ったまま加熱調理に入れれば香りを逃しにくくなります。
🌿おすすめのハーブ:ローズマリー、バジル、パセリ、ディルなど
🍳おすすめの使い方:蒸し煮、スープ、ソースなど
乾燥保存:香りを濃縮して長持ちさせる
乾燥保存は、ハーブの香りを濃縮させて長期間保存できる方法です。
洗ったあと、水気をよく拭き取り、茎を束ねて風通しのよい日陰に吊るします。
1〜2週間ほどでカサカサに乾けばOK。
そのまま部屋に飾って、香りや見た目を楽しむこともできます。
スペースを小さくしたい場合は、乾いた葉を手でしごくように外して密閉容器へ。
引き出しなどの、光を避け、熱くない場所で保管すれば数か月ほど香りが続きます。
料理用のほか、ハーブソルトやポプリにも活用できます。
応用
短時間で、乾燥保存の特徴を残しつつ仕上げたい場合はハーブソルトを作るのがおすすめです。
ハーブの葉を刻んで、塩と混ぜるだけです。
割合は 塩とハーブ 2:1 をベースに、ハーブの種類やお好みの強さに合わせて調整。
常温で保存できます。
何か料理に奥行きを足したいときに、さっと使えて便利です。
🌿おすすめのハーブ:タイム、オレガノ、セージ、マジョラムなど
🍳おすすめの使い方:肉や魚の下味、煮込みなど
オイル漬け:香りをオイルに移して楽しむ
オイル漬けは、ハーブの香りをオイルに移して使う方法です。
- ガラス瓶を煮沸消毒し、水分をしっかり拭き取る。
- 中に茎ごとハーブとオリーブオイルを入れ、冷暗所で1〜2週間ほど置くと香りが移ります。
完成後は数か月持ちます。
完成したオイルはドレッシングやマリネ、肉料理の下味付けにも活躍します。
にんにくや唐辛子を一緒に漬けると、風味がさらに豊かになります。
応用
油脂分を多く持つナッツ類と合わせても、同じような効果を期待できます。
- ミキサーやフードプロセッサーに、ハーブの葉と塩を入れ、軽く回す。
- ナッツを加えて、お好みの粗さになるまで回す。
お手軽に作れて、使うときはこれをそのまま料理にかけたり、加えるだけです。
オイル漬けに比べて、やや香りが飛びやすいです。2か月までを基準に食べきりましょう。
🌿おすすめのハーブ:ローズマリー、バジル、タイム、ローリエなど
🍳おすすめの使い方:ドレッシング、マリネ、ソース代わりになど
保存前の下処理と注意点
どの方法にも共通して大切なのは「水分を残さない」こと。
水分が多いとカビや傷みの原因になります。
また、収穫のタイミングも重要です。
朝のうち、花が咲く直前の葉が最も香りが強いとされています。
使用する容器は、清潔にしてから使いましょう。
少しの手間で、保存後の香りの持ちがぐんと変わります。
まとめ
ハーブは、ちょっとした工夫で長く楽しめる食材です。
冷凍で香りを閉じ込め、乾燥で濃縮し、オイル漬けで料理に応用。
それぞれの特徴を知っておくと、料理の幅がぐっと広がります。
個人的には、ナッツと合わせるのがおすすめです。
今育てているハーブを、ぜひ自分好みの方法で保存してみてください。


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