フェンネルの育て方解説|プランターでの植え付けから収穫までの簡単3ステップ

ハーブ栽培

フェンネルは、セリ科の多年草で、爽やかな甘い香りと独特のアニス風味が特徴のハーブです。
料理では魚料理の臭み消しや、ハーブティー、ピクルスなどに使われます。

葉・茎・種のすべてが利用できるのも魅力で、
見た目もふわっとした明るい緑が美しく、ハーブガーデンの主役にもなる存在です。

買うと高価なフェンネル。
自分で育てて、お手軽に色々な姿で楽しんでみましょう。

今回の記事では、フェンネル栽培を3ステップで紹介。
これを読めば、「意外と簡単に栽培・増殖できる!」、と思っていただけると思います。


Step1:種類を選ぶ

フェンネルは**春(3〜5月)または秋(9〜10月)**に種まき・植え付けができます。
それまでに自分の用途に合ったフェンネルを選び、購入先を決めましょう。
フェンネルの種類と選び方

ホームセンターでは取り扱いがないことも多いので、ネットショップからの購入がおすすめです。
種から育てるか、苗から育てるか、
自分に合ったほうを選んでください。

種を選ぶポイント

  • 発芽率をチェック(パックの裏面やサイトに表記があります、60%以上が良い)
  • 園芸用を買う

苗と違い運搬時のダメージが少なく済みます。植え替えを嫌うフェンネルの習性を考えても、種からのほうがいいフェンネルにしやすいです。

反面、種は100粒などの単位で届くので、数株だけ欲しい方には多すぎてしまいます。

苗を選ぶポイント

  • 茎がまっすぐ伸びている
  • 根元がしっかりしている
  • 葉が細かく、鮮やかな緑色をしている

苗の段階で茎が曲がっていたり徒長しているものは避けましょう。
定植後に倒れやすく、株が弱くなります。

種と違い、1つから買えるのもお手軽ポイントです。


Step2:プランターと土を用意する

フェンネルは根を深く張る植物なので、**深型プランター(深さ30cm以上)**が適しています。

用意するもの:

  • プランター
  • 鉢底ネット・鉢底石
  • 培養土(ハーブ用や野菜用、または自作ブレンド)
  • 緩効性肥料(成長期に使用)

自作ブレンド例

  • 赤玉土小粒
  • 腐葉土

水はけが良く、腐食性のある土が向いているので、この2つを同量で混ぜ、ほんの少しの緩効性肥料を入れます。


Step3:植え付けと管理のコツ

種から始めても、苗から始めても、植え付けにはあまり違いはありません。

種から始める

鉢の1分目程まで底石を詰める。
土を8分目まで詰める。

種を植える場所に指で0.5~1㎝程の穴を空ける。
1㎝以上深くしてしまうと、発芽するときに芽が地上に出てこれません。浅めにしましょう。
1穴につき、6~8粒まきます。
種は全てが発芽するわけではないので、多めにいれて、成長後に間引きます。

ふんわりと土を被せて、たっぷりと、底から水が流れ出すまであげます。
この時に勢いよく水をかけてしまうと、土が流れ、種が出てきてしまうので、ゆっくり優しくかけてあげてください。

その後、発芽するまでは、ほんのり湿ってるくらいの土の状態を保ちます。
なので、最初の水やりから5~6日経ったら、様子を見て、ごく少量の水を数日置きにあげてください。霧吹きがあるとベストです。

👌ポイント
・浅く植える
・優しく水をかける
・発芽までは土の湿り気を保つ


苗から始める

プランターに底石を1分目まで入れ、5分目まで土を詰めます。
中央をくぼませ、苗を置きます。
苗を植えるときは、根鉢を崩さずにそのまま植えましょう。
フェンネルは移植を嫌うため、根を傷つけないことが大切です。

周りにも土を詰め、たっぷりの水をあげます。
底から流れ出るまでたっぷりと。底皿に溜まった水を捨てるのを忘れないように。

植え付け後は、日当たりと風通しのよい場所に置きます。
乾燥を嫌うので、表面が乾いたらたっぷり水やりを。
ただし、水のやりすぎは根腐れの原因になるため注意が必要です。

👌ポイント
・植え付け時に根を傷つけない。
・日当たりの良い場所に置く。


フェンネルの種類と選び方

フェンネルには主に3つのタイプがあります。
栽培目的に合わせて選びましょう。

種類特徴向いている用途
スイートフェンネル(スティッキオ)香りが強く、葉が繊細ハーブティー、魚料理
ブロンズフェンネル葉が銅葉色で観賞価値も高いガーデン装飾、寄せ植え
フローレンスフェンネル(フィノッキオ)茎元がふくらみ食用にサラダ、グリル、煮込み料理

初心者には「スイートフェンネル」がおすすめ。
手間が少なく、プランターでも育てやすいです。


まとめ

フェンネルは見た目の美しさと香り、料理への使い勝手を兼ね備えたハーブです。
少しコツをつかめば、ベランダでも十分に育てられます。

  • 深めのプランターを選ぶ
  • 発芽までは湿り気を保つ(種の場合)
  • 根を傷つけないよう植え付ける(苗の場合)

これらを守れば、初心者でも香り高いフェンネルを育てられます。
ぜひ自家製フェンネルで、魚料理やサラダに爽やかな香りを添えてみてください。

コメント