ベランダや庭先でも育てやすく、料理にも使える人気のハーブ「ローズマリー」。
プランターでの栽培なら、初心者でも手軽にスタートできます。この記事では、準備から植え付け、栽培のコツをまとめました。
それぞれステップに分けて紹介しているので、それを追っていくだけで完成します。
実際に育てながら気づいたコツも交えて紹介するので、これからローズマリーを育てたい方はぜひ参考にしてください。
それでは早速、始めて行きましょう!

栽培までの4ステップ
Step 1. プランターを選ぶ
ローズマリー1年目はそれほど大きくなくて問題ありません。成長してきたら、より大きなものに移し替えていきましょう。スペースに余裕のある方は最初から大きくても、もちろん構いません。
ローズマリーの 苗より二回り以上大きいサイズ を選びましょう。直径20cm以上・深さ20cm程度 の鉢で十分です。
素材としては 通気性と排水性 の良い素焼き鉢や不織布プランターがおすすめ。
軽くて扱いやすいプラスチック鉢でもOKですが、底にしっかり穴があるものを選びましょう。また、受け皿も必要です。
要件さえ満たしていれば、あとは好きな見た目のものを選んでください。
実際に見て選びたい人はホームセンターで、お手軽にという人はネットで購入するといいです。
ホームセンターまで行かれる人は、次のステップの苗と土も同じタイミングで買ってください。
私は家に余っていた白のプラスチック鉢を使っています。
Step 2. 苗と土を準備する
次に苗と土を準備します。
ホームセンターでも、ネットでも、基本的に苗を扱っていれば、土も扱っています。一緒のタイミングで買ってしまいましょう。
苗を買うときのポイント
苗は、元気な株を選ぶことが最初の成功のカギです。購入時には、次の3点をチェックしましょう。
- 好みに合った品種を選ぶ
→ 数ある品種の中から自分に合った品種を選びましょう。
品種の選び方 - 葉の色が濃く、ツヤがあるものを選ぶ
→ 黄ばみや黒ずみ、白い斑点があるものは避けましょう。 - 株元がしっかりしているものを選ぶ
→ 幹が太く、倒れにくい株は根張りが良い証拠です。
ネットで買う場合は、口コミから判断しましょう。発送前に状態を確認させてくれるお店を選べるとなお良いです。
土を買うときのポイント
ローズマリーは生命力の強いハーブのため、それほど神経質に選ばなくて大丈夫です。
乾燥を好むので、水はけと水持ち が重要になります。
以下の2つから選んでください。
- ハーブ用培養土
→他に植物をたくさん育てる予定がないならば、おすすめです。
手っ取り早く、無駄がありません。ホームセンターからも持ち帰りやすいです。
一番安いもので十分です。 - 赤玉土小粒と腐葉土、緩効性肥料
→他の植物の栽培にも使えるので、次回のどんな植物にも対応できます。
買うときは全て一袋ずつで十分すぎるほどです。
プラスチックの鉢を使う場合は底石も買いましょう。



Step 3. 苗を植え付ける
植え付けの適期は3〜5月または9〜10月。
別々に土を買った場合は、赤玉土小粒と腐葉土を6:4に、一掴みの肥料を混ぜ合わせます。
底石を鉢の底面に1層分ほど敷き、その上に土を7割ほどの高さまで入れます。
苗をパックから外して、根を軽くほぐします。その時に根が少し取れたりしても問題ありません。中央に置き、周りにも土を詰めていきます。
鉢底から水が出るまでたっぷり水やりします。受け皿に溜まった水は忘れずに、捨てましょう。根腐れの原因になります。
その後は日当たりの良い場所で管理し、風通しを意識しましょう。
Step 4. 植え付け後の管理
植え付け直後は根がまだ十分に張っていないため、直射日光を避けた明るい場所に2〜3日置きます。
その後、徐々に日当たりの良い場所へ。水やりは土の表面が乾いたら行い、与えすぎには注意します。
以上で完成です!
収穫を楽しみにしながら、日々の変化を楽しんでいきましょう。
植え付け後のケア
- 水やり(日々のケア)
乾燥を好む植物なので、土が乾いて2~3日後にたっぷりあげる。
1週間間隔を目安に、湿気の多い梅雨や寒い冬はもう少しペースを落としましょう。 - 剪定
枝や葉が混みあってきたら、収穫も兼ねて剪定をしましょう。病気の予防になります。 - 植え替え
株のサイズが大きくなってきたら、鉢のサイズを大きくしましょう。
時期や方法は今回紹介した、植え付けと全く同じです。 - 冬越し
北関東以北の地域では、冬を越えて翌年も育てるために行いましょう。
冬越し準備の解説はこちら
品種
ローズマリーには様々な品種があります。以下の3点の違いから、自分の育てたい品種を選びましょう。
- 直立性 or ほふく性
→木のように伸び、育っていく直立性のものと、地面に這うように育っていくほふく性があります。 - 花の色
→薄紫、青紫、白、ピンクと豊富なカラーバリエーションがあります。 - 香りの強さ
→品種によって、香りの強いものと穏やかなものがあります。
自分の栽培目的を考え、合ったものを選びましょう。
ホームセンターでもかなりの種類が揃っていますし、ネットならば簡単に探せます。
まとめ
今回はローズマリーのプランターでの栽培の始め方を、4ステップに分けて紹介しました。
生命力の強いハーブで、簡単に始められ、管理もしやすいハーブです。
家庭菜園の第一歩として始めるのにおすすめです。
のんびり育てて、収穫後は料理やアロマ材として楽しみましょう。


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