家庭菜園やベランダでも人気のハーブ「ローズマリー」。
すっきりとした香りと育てやすさから、多くの人が一度は育ててみたい植物のひとつです。
しかし、ひとことで「ローズマリー」といっても、実は様々な品種があるのをご存知でしょうか?
育ち方や色の違いを理解して、自分の用途や環境にあった品種を選ぶことで、楽しく長く栽培することができます。
今回は、これからローズマリーを育ててみたい人に向けて、立ち性・ほふく性・半立ち性の3タイプの違いや、代表的な品種、選び方のポイントを紹介します。
ローズマリーにも種類がある!
ローズマリーは地中海沿岸が原産の常緑低木で、日当たりと風通しの良い環境を好みます。
種類によって枝の伸び方や見た目、花の色、香りの強さが異なり、「どのような用途」で栽培を始めるかでおすすめのタイプが変わってきます。
どのタイプを選ぶかで育て方や使い方も変わります。
まずは、育ち方の3つの基本タイプを見てみましょう。
ローズマリーの3つのタイプ
| タイプ | 特徴 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| 立ち性(アップライトタイプ) | 枝が上に向かってまっすぐ伸びる。 香りが強く、剪定で形を整えやすい。 | 料理用・鉢植え・庭植え |
| ほふく性(プロストレートタイプ) | 枝が地面を這うように横に伸びる。 見た目が柔らかく、垂れ下がる姿が美しい。 | グラウンドカバー・寄せ植え・ハンギング |
| 半立ち性(インターミディエイトタイプ) | 立ち性とほふく性の中間。全体のバランスが良く、管理しやすい。 | ベランダや鉢植えにおすすめ |


立ち性は枝が太くしっかりしており、香りも強いため料理向き。
一方、ほふく性は見た目を楽しむ観賞用として人気があります。
半立ち性はどちらの特徴も併せ持ち、こまめに管理しなくても見栄えが整いやすい初心者でも扱いやすい万能タイプです。
代表的なローズマリー3選
1. マリンブルー(立ち性)
青紫の花が印象的な立ち性の代表品種。
葉に含まれる精油成分が多く、肉料理やローストチキンなどに最適。
丈夫で病害虫にも強く、鉢植えでもしっかり育ちます。

2. プロストラータス(ほふく性)
枝が横に広がり、垂れ下がるように育つタイプ。
花壇の縁取りや鉢の縁から流れるような姿が美しく、観賞用や寄せ植えに人気。
寒さにも比較的強く、屋外でも越冬しやすいです。

3. ブルーラグーン(半立ち性)
立ち性とほふく性の中間で、枝がやや斜めに伸びる品種。
香りが穏やかで、バランスよく育ちます。
ベランダや限られたスペースでの栽培にぴったりです。

種類の選び方のポイント
ローズマリーを選ぶときは、見た目だけでなく**「育てる場所」「使う目的」**を考えるのも大切です。
🌞 育てる場所で選ぶ
- 日当たりの良い庭やプランター → 立ち性
- ベランダやハンギングバスケット → ほふく性
- どちらにも対応したい初心者 → 半立ち性
🍴 使う目的で選ぶ
- 料理に使いたい → 香りが強い立ち性
- 見た目を楽しみたい → ほふく性、好きな花の色
- どちらも楽しみたい → 半立ち性、香りと色の好み
🌱 苗を選ぶときのポイント
- 葉が密に生えており、色が濃いものを選ぶ
- 根元がぐらつかず、茎がしっかりしているもの
- 葉に黒ずみや白い斑点、虫食いがないことを確認
5. まとめ
ローズマリーには立ち性・ほふく性・半立ち性の3タイプがあり、花の色も様々です。
それぞれに魅力があります。
料理を楽しみたい人、見た目を重視したい人、手軽に育てたい人——
目的に合わせて選ぶことで、日々の暮らしにもっとハーブの香りを取り入れられます。
実際に園芸店で苗を手に取る前に、選び方のコツを押さえておきましょう。


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