ベランダや鉢植えでハーブを育てるとき、「水やり」と「肥料」は生育を左右する大切な要素です。
地植えと違い、プランターでは水分や養分が限られるため、与え方を間違えると病気になってしまったり、香りが弱くなってしまいます。
この記事では、初心者でも迷わないように水やりと肥料の基本ポイントを4つのポイントで解説します。
この4点さえ守っていただければ、しっかりとしたハーブを育てられます。
1. 水やりのタイミングを見極めよう
ハーブの水やりで一番大切なのは、「乾いてから、たっぷり」が基本です。
常に湿った状態だと根が呼吸できず、根腐れを起こしてしまうためです。
指で土の表面を触ってみて、1〜2cmほど乾いていたら水やりのサイン。
プランターの底から水が流れ出るくらい、しっかり与えましょう。
底皿があるタイプのプランターは、水やり後に溜まった水を捨てるのを忘れないようにしましょう。
🌞 朝の水やりがベスト
気温が上がる前の朝に水を与えると、日中に光合成がスムーズに行われます。
夕方や夜の水やりは、湿気がこもってカビや病気の原因になることがあるので注意が必要です。
☃ 冬はひかえめに
冬に入ると多くのハーブは成長がかなり緩やかになります。
また、気温も低いので、いつも通りの頻度で水やりをすると、少しストレスになってしまいます。
一度で与える量はそのままで、水やりの頻度は他の季節よりも3割ほど減らしましょう。
2. 過湿と乾燥、どちらも大敵
「乾燥に強いハーブだから大丈夫」と思いがちですが、乾きすぎも弱ります。
特にプランターや不織布鉢は通気性が良い分、夏場は水切れしやすいため注意が必要です。
逆に、常に水が溜まっている状態では根が腐ります。
受け皿に水が残っていないか、水やり後や雨の後にはチェックしましょう。
✅ ポイント
- 夏:朝または夕方に様子を見て、湿度を好むものなら1日2回。
- 冬:成長がゆるやかになるため、水やりは控えめに。
- 植え替え直後や挿木中は、やや湿らせた状態を保つと発根が安定します。
3. 肥料は少なめが基本
ハーブはもともとやせた土地でも育つ植物が多いため、肥料の与えすぎは逆効果です。
葉ばかり茂って香りが薄くなったり、病害虫がつきやすくなったりします。
🌱 元肥と追肥のタイミング
- 元肥(植え付け時):緩効性肥料を少量混ぜておく。
- 追肥(生育期):春から秋にかけて、月1回ほど緩効性肥料あるいは液体肥料を与える。
冬の休眠期は成長が止まるため、肥料を与える必要はありません。
💡 コツ
肥料を与えるときは、株元から少し離れた場所に。
直接根に触れると傷むことがあるため、軽く土に混ぜ込むようにしましょう。
4. プランター栽培ならではの工夫
プランター栽培では、通気性と排水性のバランスが重要です。
底に水がたまると根が傷むため、鉢底にレンガや台を敷いて風通しを確保します。
不織布製プランターを使う場合は、底石が不要で水はけが良く、初心者にもおすすめ。
ただし乾きやすいので、天候や気温に応じて水やりの頻度をこまめに調整しましょう。
まとめ
ハーブを健康に育てるコツは、「水」と「肥料」のバランスにあります。
与えすぎず、足りなすぎず、その植物のペースに合わせることが大切です。
しかし、まったく難しいことではありません。
- 水やりは「乾いたらたっぷり」
- 肥料は「控えめに、定期的に」
- 通気と排水を意識する
この3点を意識すれば、ベランダでもハーブがぐんぐん元気に育ちます。


コメント