家庭菜園でハーブを育てていると、
「いつ剪定すればいいの?」「どこを切ればいいの?」と悩むことはありませんか?
きちんと切り分けることで、よりハーブを楽しむことができます。
この記事では、鉢植えで育てているローズマリー・オレガノ・マジョラムを例に、
剪定と収穫の基本を初心者向けにわかりやすく解説します。

なぜハーブに剪定が必要なのか
ハーブを健康に育てるには、定期的な剪定が欠かせません。
剪定によって風通しが良くなり、蒸れや病気の発生を防止できます。
さらに、切り口から新しい枝が伸びることで株が若返り、香りと収量の両方がアップします。
放っておくと木質化して香りが弱くなり、枝も固くなってしまうため、こまめな剪定がおすすめです。
剪定のタイミング
初めての剪定は、枝が10〜15cmほどに伸びた頃が目安です。
ローズマリーはゆっくり、オレガノやマジョラムは早めに成長します。
剪定の適期は春から秋。この時期は気温も安定しており、植物が再生しやすいです。
冬の剪定は株への負担が大きいので、形を整える程度にとどめましょう。
剪定の方法(基本の4ステップ)
- 若い枝を選ぶ
木質化していない柔らかい部分を切ると、新しい枝が出やすくなります。 - 節の少し上でカット
節から新しい芽が出やすいので、節のすぐ上を意識して切りましょう。 - 外側の枝から整える
外側の枝を中心にカットすると、自然なドーム型に仕上がります。 - 清潔なハサミを使う
病気の予防のため、使用前にアルコールなどで消毒しましょう。
🔸 ポイント:
木質化した枝は新芽が出にくいため、減らす目的で切る以外は避けましょう。
切った枝はすぐ料理に使うか、風通しの良い場所で吊るしてドライハーブにするのもおすすめです。
ハーブの保存方法|冷凍・乾燥・オイル漬けで香りを長持ちさせる完全ガイド

収穫のコツ
ハーブは香りが最も強いときに収穫するのがベストです。
日中よりも、朝の早い時間に切ると香り成分が逃げにくいです。
ローズマリー、オレガノ、マジョラムはいずれも肉料理・魚料理・バターソースと相性抜群。
例えば、ローズマリーを鶏と一緒に蒸し煮にすると、香り高く仕上がります。

剪定後のケア
剪定後は、株が新しい芽を出すためにエネルギーを使います。
軽く水を与え、直射日光を避けた場所で1〜2日休ませてから通常の管理に戻しましょう。
このひと手間で、株の回復が早くなり、次の生長も安定します。
まとめ
剪定は「切る作業」ではなく、「育て直す作業」。
定期的に整えることで、ハーブは香りよく、長く楽しめます。
収穫したあとは、料理で香りを楽しみつつ、
次に芽吹く新しい枝を待つ──そんな繰り返しが、家庭菜園の一番の魅力です。


コメント